このお酒は、日本酒度、アルコール度数、いずれも普段目にすることのないスペックですが、現在の月の井酒造が取組む酒造りの仕方(素材をいかし発酵を全うさせる)ゆえのお酒です。
月の井のお酒は最初から山吹色系の酒色です。
“それは素材の旨味が凝縮された複雑な味わいの色味”と蔵元は言います。
そして、このお酒も淡い山吹色。
“日本酒!!”と言わんばかりの王道な香りを漂わせます。
口含んだ途端にパンチの効いた味わいが“襲って”きます。
辛味ベースにはなりますが、米の旨味(甘味)がしっかりと感じられ、野太い雰囲気の酒味の骨格に辛味と甘味の味わいが広がります。
キレと言うか、シャープと言うか、スッキリは違うかもですが、喉元を過ぎた後の余韻はアル添の妙技でしょう。
冷や・ロック・燗・ソーダ割りがおすすめ。
他社の本醸造とは一線を画す「月の井」。
ど硬派です。
●原料米 茨城県産チヨニシキ
●精米歩合 65%
●日本酒度 +22.8
●酸度 1.9
●アルコール度 21.7%
720mlはこちら